最近読んだ本がとてもおもしろかったので、ここに記します。
言わずと知れたあの「ピタゴラスイッチ」を監修する佐藤雅彦さんが、自ら発足させた数学研究会のメンバーとともに作った本です。
「解きたくなる数学」
数学の問題を読んで、
何を言っているのかわからない
義務的に解かされている
と感じたことはないでしょうか。
僕はあります。笑
一方、この本では、
ひと目で問題の意味がわかる
ひと目で問題が解きたくなる
そんな問題が23問、出てきます。
問題に出てくるのはおいしそうなチーズやチョコレート、ケーキの写真。ほかにも紙コップや正方形のタイル、バスの窓など、身近なものばかり。
「東京に住む人の中で、髪の毛の本数が全く同じ人が少なくとも1組いることを証明しなさい」
なんて問題もあります。
内容を自分事として感じられるので、あっと言う間に問題に引き込まれてしまいます。
自分と数学の間にある壁を簡単に飛び越えていることに気付きます。
1問1問あれこれ考えるのが楽しく、さらに解答と考え方を読んで深く納得できる。
僕にとってこの読書体験は贅沢な時間となりました。残りページが少なくなっていくのが惜しかったし、読み終えてしまった今、もっと解きたかった!と感じています。
少し難しい内容も出てきますが、数学が得意でない人にもお勧めできる本です。むしろ数学に苦手意識がある人にこそ、一度手に取ってみて欲しい一冊です。