読んだ本の紹介記事を書いてみたい。
二ヶ月半前、ブログを始めたときに考えたことの一つです。
そのうち本のレビューを書こう、落ち着いたら書こう
そう思うだけで全然行動に移せていませんでした。
まだまだ、ブログを書くということを習慣にできていないのが現状です。汗
そんな中、twitterで以下のような告知に出会いました。
\ぼく習レビューキャンペーン!/ブログなどで本を紹介してくださる方を大募集!DMで応募された方、先着100名に『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)をお送りします!→https://t.co/EupEWH63n4
— 『ぼくたちは習慣で、できている。』公式 (@bokutachi_wani) 2018年4月27日
!!
何だこのタイミングの良さは!
ぜひやってみたい!
ということで早速応募したところ、運良くキャンペーンに参加させてもらえることになりました。
やったー!
佐々木典士(ささきふみお)さんといえば『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者であり、モノを最小限に減らした生活をされているミニマリストです。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』
僕がこれまでに何度も読んだ本です。
初めて読んだ時は衝撃を受けました。
「!! こんな人がいるのか!」
と、とにかく驚きました。信じられなかったです。
引っ越しのすべてが1時間半で終わるなんて!
その身軽さに、読んでいるだけで爽快な気分になります。
モノに縛られることなく生きる
僕もいつかその境地にたどり着きたい。
僕がその生活に憧れている佐々木典士さんの2作目の著書、
『ぼくたちは習慣で、できている。』
キャンペーンで送っていただきました。
ワニブックスさん!ありがとうございます!!
気になっていて買おうと思っていた本を、発売前に手にして読めるというのはとても贅沢な体験でした。
ブログやっててよかった!
もう一度書かせてください。
ワニブックスさん!佐々木典士さん!
ありがとうございます!!
では、僕なりにレビューをしてみます。
『ぼくたちは習慣で、できている。』
装丁
![ぼく習-00](https://39taro.com/wp/wp-content/uploads/2018/06/boku-syu00.jpg)
余分を削ぎ落としたシンプルなデザイン。
ミニマリズムを感じますね。
![ぼく習-01](https://39taro.com/wp/wp-content/uploads/2018/06/boku-syu01.jpg)
カバーの文字は光沢がある素材になっていて、光が当たるとつやつやと輝きます。
![ぼく習-02](https://39taro.com/wp/wp-content/uploads/2018/06/boku-syu02.jpg)
見返しにはポツポツと凹凸のあるクラフト紙が使われています。
独特の手触りが珍しくて面白く、しばらくの間撫でて楽しんでしまいました。
新しい本を読むぞ、これからページをめくるぞ、という期待感が刺激されてワクワクします。
書かれている内容だけでなく、本そのものをモノとして好きになれるように作られています。
こうした作り手のこだわりを感じると、モノを手にしたこちら側は嬉しくなりますね。
『ぼくたちは習慣で、できている。』
内容
内容はタイトルの通り、「習慣」がテーマ。
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
2章 習慣とは何か?
3章 習慣を身につけるための50のステップ
4章 ぼくたちは習慣で、できている。
ヒトの脳のしくみについても触れながら論理的に、筋道立てて書かれているため、興味を持って気持ち良く読み進めることができます。
読む前に習慣と聞いて僕が気になったのは、身につけたい習慣よりも、やめたい習慣について。
この本には、やめるべき習慣についてもしっかり書かれていました。嬉しい。
その中で一番心に残った表現がこちら。
この時問いかけてみる価値があるのは「それを自分の子どもに習慣にして欲しいかどうか?」という質問だ。実際に子どもがいなくても、もちろんこの質問は成り立つ。
なるほど。
客観的な目を持って自分の生活や習慣を見直すのは難しい。
どうしても自分に対しては甘くなってしまう。
そこで対象を自分ではなく自分の子どもに移して考えてみるというのはスゴイ。目からうろこだ。
大人になると、自由に行動してもいいことになるのは不思議だ。もし子どもにテレビを見たり、ゲームをすることに1時間の制限が必要だと思うなら、それは大人にだって必要なことだ。人には死ぬまで教育が必要なのだから。
少し耳が痛いですが、全面的に同意します。汗
1ミリの異論もありません。
むしろ大人にこそ制限が必要だとすら思えてきました。はい。
精進します!
自分にとって良くない習慣、必要のない習慣に対しては「ハードルを上げる」というのも面白かったです。
ピスタチオは皮を剥くのが面倒なので、素焼きのナッツなどよりも食べ過ぎを防ぐことができる。これをぼくは「ピスタチオ理論」と呼んでいる。やめたい習慣があったら、何かこのピスタチオの殻のように使えるものはないかと探し、とにかくハードルを上げることが重要だ。
具体的な例として、佐々木さんはSNSを見過ぎないようにするためアプリではなくWebブラウザで見ていて、その都度ログアウトしているという。
再ログインのパスワード入力と二段階認証の手間が「ピスタチオの殻」ですね。
スゴイ。
ところで、そもそも「習慣」とは何か?
本の中で佐々木さんはこう書いています。
意識を呼び出さず、「ほとんど考えずにする行動」。ぼくはこれが習慣だと思っている。
わかりやすいです。
「習慣」とは少し違ってしまうかもしれないけど、つい先日、「慣れ」ることについて考える機会があった。
図書館に行った時のこと。
近くの中学の生徒たちが職業体験に来ていて、受付業務に当たっていた。
僕が本を持って受付に行くと、その中学生のうち1人の女の子が来て貸出処理をしてくれた。
処理が終わって会員カードを返してくれる時、
ぶるぶるぶる・・・
女の子の手が、ものすごく震えていた。
中学生だからまだアルバイトの経験もないだろうし、生まれて初めての「接客」だったのかもない。
もちろん、相手が恐怖で萎縮してしまうような高圧的な態度を僕がとったわけではないし、女の子が重大なミスを犯したわけでもない。
ただ、緊張していたのだと思う。
僕は、顔の表情、カードの受け取り方など、言葉以外の全てで
大丈夫だよ。気楽にね。
と伝えた。つもり。
彼女には伝わった。はず。
緊張の解けた彼女はその後、
見違えるような自然な接客と笑顔で利用客を癒し続けた。に違いない。
図書館を出た後、考えた。
思えば、生まれて初めてのアルバイトでローソンの店員としてレジに立った時、僕も震えるほど緊張していた。
客として何度も訪れたことがあっても、水色と白のストライプの制服を着て店員として見る店内はいつものそれとは全く違っていた。
自分にうまく接客ができるだろうか。
何かミスしたらどうしよう。
モタモタしてお客さんを怒らせてしまわないだろうか。
頭の中が不安でいっぱいだった。
シフト時間を何とか乗り切ったけど、気持ちの良い接客ができたという手応えはゼロ。
家に帰ってからも、あれでよかったのだろうか、とくよくよする。
でもそんな状態は一週間と続かなかった。
一ヶ月もすれば品出しにもレジ打ちにもすっかり慣れてしまって、当初の緊張感はどこかに行っていた。
気づけば、与えられた仕事を淡々とこなすだけになっていた。
これが「慣れ」の怖さだと思う。
人はすぐに慣れてしまう。
これには良い面も悪い面もある。
変に硬くならずにテキパキと仕事ができるようになるのは良いことだ。
でも、それによって一つ一つの所作に気持ちがこもらなくなったり、手を抜くことを覚えてしまうのは良くないことだ。
前作、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』にも書かれていたけど、
「慣れ」は「飽き」につながりやすい。
「慣れ」にはそういうマイナスな面もあると思う。
「習慣」も、完全に身についてしまえば「慣れ」てくる。
僕は、ここにも悪い面がある気がするのだ。
始めた当初の丁寧な気持ちをずっと維持するのはやっぱり難しい。
とそんなことを思いながら読み進めていたところ、3章にその辺りのことが書かれていました。
何かが習慣づいて簡単になってしまうと、同じ難易度で漫然と続けてしまうこともある。
ヨガでいつもより足を開いて痛みを感じてみたり、仕事をやめたくなるところでもうひと踏ん張りしてみたりすることが成長につながるということだ。充分がんばった、というところから一歩だけ先に進んでみることに成長の余地がある。
ふむふむ。
習慣に新鮮さを保つために。
ここに書いたぼくの習慣はとりあえずのもの。自分が飽きてしまわないように、変化や微調整は繰り返していく。
ただ同じことを繰り返すだけが習慣ではない。
習慣を続けるということは、自分が作り上げた習慣に意固地になることとは違う。
シビれました。
こんなことも書かれていました。
ぼくが実践している習慣を真似してくれる人がいたら確かに嬉しいかもしれない。しかしそれぞれ住んでいる場所も年齢も性別も違うのだ。お相撲さんにダイエットを勧めても仕方がない。状況は人によって違うのだから、カスタマイズされたしっくりくる方法を作り上げてほしいと思う。
僕は少し難しく考えすぎるところがあります。
とにかくやってみることが大事ですね。
走りながら考え、考えながら走る
まさにこれですね。
僕にとって、これ以上かゆいところに手が届いた本は無かったかもしれません。
全部読み終えて、僕が習慣にしたいことは何か、と考えました。
色々と考えて、やっと形になった考えがあります。
それは、
人に対しても自分に対しても、ご機嫌で接する
ということです。
自分の中から不機嫌を追い出すのではなく、常にご機嫌を迎え入れる。
そうゆうことを意識せずにできるようになりたい。
習慣として身につけたい。
そう思いますね。
まとめ
生まれて初めて本のレビューを書きました。
出来としてはまだまだ納得いくものではないですが、今回は最後まで書き切ったことを、その一点のみを認めて良しとしようと思います。
自分に激甘。
本当はもっともっと書いて紹介したい内容があります。
が、今日(2018/06/14)が発売日ということもありますし、これから読む人にとってネタバレになり過ぎないように、多くを書き過ぎないように、と思って書きました。
何を書くか と同じくらい、
何を書かないか を大事にして自分なりのレビューに仕上げたつもりです。
一冊の本とこれほど真剣に向き合ったのはこれが初めてですね。
楽しかったです。
『ぼくたちは習慣で、できている。』
前作に引き続き、今後何度も読み返すであろう大切な本になりました。
![ぼく習-03](https://39taro.com/wp/wp-content/uploads/2018/06/boku-syu03.jpg)
ちょっとでも興味がある人はぜひ手にとってみてください。
読んで損はないですよ!
前作も。
まだの人はぜひ。